動物進化生態学 研究室
海洋バイオシステム研究センター・銚子実験場(銚子市)

研究代表者
准教授 菊地友則

研究内容

「動物の社会性を生み出す制御メカニズムの解明」

動物の中には同種個体と集合し生活するグループが多数存在し、集団内の個体間相互作用によって様々なレベルの社会が形成されている。社会性の獲得は生物の7大進化の一つに数えられる重要な現象であり、その進化機構の解明は進化生態学における重要なテーマとなっている。特に我々は個体レベルの相互作用から集団レベルの形質がどのように生み出されるのかに焦点を当て、社会性の程度の異なるヤドカリからアリまで様々な集団生活を営む動物を対象に、多角的なアプローチから集団形成において重要となる個体間相互作用を探索している。具体的には、

  1. 自己組織化機構の解明
  2. 個体間情報ネットワーク機構の解明
  3. フリーライダー制御メカニズムの解明

を行動生態学、化学生態学、分子生物学手法から行っている。

これらの研究は、東北学院大学、琉球大学、京都工業繊維大学をはじめとする日本国内の研究機関に所属する研究者と共同研究を行うとともに、英国をはじめとする海外の研究者との共同研究も推進している。研究には、科学研究費補助金、プロナトゥーラファンドなどのから支援を受けてきた。